五線のどの線がどの音かを決めるのが音部記号です。記号ごとに基準の音が決まっていて、そこから上下に音名を数えます。
| 記号 | 基準 | 置かれる線 |
|---|---|---|
| ト音記号 | ト(G4) | 第2線 |
| ヘ音記号 | ヘ(F3) | 第4線 |
| ハ音記号 | ハ(C4) | 第3線(アルト)・第4線(テノール) |
現在ふつうに使われるのは4種です。ト音記号(高音部記号)、ヘ音記号(低音部記号)、そしてハ音記号を第3線に置いたアルト記号、第4線に置いたテノール記号です。ハ音記号は、置いた線が中央ハ(C4)であることを示す記号で、置く線を変えて使います。
見つけかた
ハ音記号を読むこつは、記号がはさむ線が中央ハだと覚えることです。アルト記号なら第3線がハ。
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 テノール記号は同じ記号が第4線にあります。はさんだ線がハなので、全体が1つぶん下へずれます。
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 ト音記号なら中央ハは下第1線、ヘ音記号なら上第1線に来ます。同じ音が、記号によって五線のどこにでも現れます。
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606
アルト記号はヴィオラ、テノール記号はチェロやファゴットの高い音域で使われます。読めないとスコアが読めないので、楽典でも記譜の課題としてよく出ます。
音部記号がいくつもあるのは、加線を減らすためです。低い楽器にト音記号を使えば下へ加線だらけになり、高い楽器にヘ音記号を使えば上へ加線だらけになります。楽器や声部の音域に合わせて記号を選べば、ほとんどの音が五線の中に収まります。ヴィオラにアルト記号を使うのは、まさにその理由です。
音部記号は曲の途中で変わることがあります。チェロの楽譜が高い音域に入るとテノール記号やト音記号に切り替わり、戻るとまたヘ音記号になる——変わった位置から先は新しい記号で読みます。スコアを読むときに見落としやすいところです。