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楽語と記号 5/5

反復記号と演奏順序

同じ部分をくり返すとき、書き直さずに済ませる記号があります。反復記号と略記号です。

記号意味
反復記号(‖: :‖)はさまれた部分を2回演奏する
1番括弧・2番括弧くり返しの終わりだけを変える
D.C.(ダ・カーポ)曲の初めに戻る
D.S.(ダル・セーニョ)セーニョの記号へ戻る
Fineそこで曲を終わる
Coda(コーダ)終結部へ飛ぶ

見つけかた

  1. 演奏順序を追うときは、小節に記号を振って書き出すと確実です。A・B・C・D と名前を付けます。

  2. 反復記号のあいだが C と D なら、演奏順はA・B・C・D・C・D になります。

  3. 1番括弧と2番括弧があるときは、1回目は1番括弧を通り、くり返して2回目は1番括弧を飛ばして2番括弧へ進みます。

例題

反復記号の終わりに1番括弧と2番括弧が置かれています。演奏の順序として正しいものはどれですか?

反復記号は、楽譜を短くするための仕組みです。同じ32小節を2回書けば紙は倍になり、めくる回数も増える——印刷の都合から生まれた記法が、そのまま演奏の指示になっています。だから「どう演奏するか」ではなく「どの順に読むか」を言っているだけで、2回目を変えたいときは括弧で書き分けます。

D.C. と D.S. は、単独で書かれることより「どこまで戻ってどこで終わるか」を添えて書かれることのほうが多くあります。al Fine は「Fine まで」、al Coda は「Coda の記号まで」の意味です。

書きかた読みかた
D.C. al Fine曲頭へ戻り、Fine で終わる
D.S. al Fineセーニョへ戻り、Fine で終わる
D.C. al Coda曲頭へ戻り、to Coda からコーダへ飛ぶ
D.S. al Codaセーニョへ戻り、to Coda からコーダへ飛ぶ

コーダのある曲をたどる

  1. コーダのある曲では、記号が2か所に置かれます。戻ってきた道の途中に「to Coda(⊕へ)」、曲の終わりのほうに「Coda(⊕)」です。

  2. 1回目に通るときは to Coda を無視してそのまま進み、D.C. または D.S. で戻ります。

  3. 2回目に to Coda まで来たら、そこからコーダへ飛んで最後まで弾きます。

Fine と Coda は同時には使いません。Fine で終わる曲にはコーダが無く、コーダのある曲は最後まで弾いて終わります。楽譜に Fine があるかコーダがあるかで、終わりかたが決まります。

小節そのものをくり返す略記号もあります。斜線1本で「前の小節と同じ」、2本で「前の2小節と同じ」。打楽器や伴奏形の楽譜でよく使われ、数字を添えて何小節ぶんかを示すこともあります。

曲の最初から反復する場合、始まりの反復記号(‖:)は省略されます。終わりの記号(:‖)だけが書かれていたら、曲頭から繰り返します。

ヴィーデ(vi–de)は、途中を飛ばすための記号です。vi と de の2つに分かれて書かれ、vi から de へ跳びます。Coda への飛び先を示す記号(⊕)と同じはたらきですが、こちらは曲の途中を省くために使われます。

練習問題

選択肢を押すと、正解と解説が表示されます。

曲の途中に反復終止記号(:‖)がありますが、対になる反復開始記号(‖:)が書かれていません。どこから繰り返しますか?

反復記号の終わりに1番括弧と2番括弧が置かれています。演奏の順序として正しいものはどれですか?

全16小節の曲の末尾に D.C. al Fine、第8小節の終わりに Fine と記されています。反復記号は他にありません。演奏される小節数は合計何小節ですか?

D.C. で戻る曲の途中、複縦線の上にフェルマータが置かれています。どのように扱いますか?

D.S. al Coda と記された曲では、戻ったあとどのように進みますか?

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