Solfe

楽曲のかたちと編成 2/5

基本の形式

形式は大楽節を最小の単位として数えます。大楽節がいくつあるかで、一部形式・二部形式・三部形式に分かれます。

形式大楽節の数
一部形式1つ
二部形式2つ
三部形式3つ

この3つはもともと民謡や歌曲の形式なので、まとめて歌曲形式とも呼ばれます。楽式ではいちばん基本の形とされています。

一部形式は大楽節1つだけの形で、民謡や子どもの歌に見られます。器楽曲では独立した形式として使われることは少なく、主題を作るにとどまります。

二部形式は大楽節2つ。詩の起承転結にあたるところから、歌曲の代表的な形式になっています。

三部形式は大楽節3つで、標準的には主題・中間部・主題の再現という並びです。前後の主題はまったく同じとは限らず、終わりだけを変えて締めくくることがよくあります。

部分中身はたらき
Aa+a′主題
Bb+b′中間部
Aa+a″主題の再現

あとに出てくる複合三部形式と区別するため、これを小三部形式と呼ぶこともあります。また、最後の部分が最初と完全に同じときは、その楽譜を書かずにダ・カーポで戻す書きかたをします。この記譜による三部形式をダ・カーポ形式といいます。

形式を分析するときは、反復記号は数えないのがふつうです。同じ部分をもう一度演奏するだけで、形式は変わらないからです。いっぽうダ・カーポやダル・セーニョによる反復は、書かれるはずの部分が省かれたものとして数えます

実際の曲で見ます。〈きらきら星〉は、モーツァルトが変奏曲の主題に使ったことでも知られる童謡です。8小節ずつ3つに分かれていて、そのまま三部形式になっています。

Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 THEME. 9 17
モーツァルト〈きらきら星変奏曲〉K.265 の主題。1〜8小節がA(主題)、9〜16小節がB(中間部)、17〜24小節がAの再現です。反復記号は形式に数えません。

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