Solfe

楽曲のかたちと編成 1/5

楽節——曲を組み立てる単位

楽曲は音を並べただけのものではなく、秩序をもって組み立てられています。その組み立てかたを楽式といいます。まとまりのある楽想のひと区切りを楽節といい、その組み合わせかたを楽節構造といいます。

楽節構造は3つの段階でできています。

まとまり長さ中身
動機2小節表現をもつ最小の単位
小楽節4小節動機2つ
大楽節8小節小楽節2つ
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606
動機。よく知られた旋律の出だし2小節です。

いちばん小さい動機は、ある表現をもつ最小の音楽的単位です。動機は曲全体の性格をあらわす主題を作る大切な音型で、ただの音型とは区別されます。動機はさらに2つの部分動機に分けられることが多いものです。

動機は2小節が基本ですが、拍子によっては2つのアクセントのまとまりとして数えます。小節の数だけで決めるものではありません。

動機を2つ合わせると小楽節になります。合わせかたは2通りです。同じ動機をくり返すか、違う動機を並べるか——くり返す場合も、そっくり同じにするほか、上下を逆にしたりします。

同じ音型を高さを変えて並べることをシークエンスといいます。小楽節の中だけでなく、曲のいろいろな場面で使われる作りかたです。

Engraved by Verovio 6.1.0-682d606
小楽節。動機を2つ重ねて4小節になりました。最後がレで止まり、続きを求める感じが残ります。
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 5
大楽節。前の4小節が問いかけ、後の4小節が答えです。ほとんど同じ形で、最後の2小節だけが違います——レで止まるか、ドで終わるか。上の段が前楽節、下の段が後楽節です。

小楽節を2つ合わせると大楽節になります。前半を前楽節、後半を後楽節といい、問と答にたとえられます。前半で問い、後半で答える——8小節がひとまとまりに聞こえるのは、この関係があるからです。

Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 Allegretto 6
モーツァルト〈トルコ行進曲〉の冒頭。1拍の不完全小節から始まり、4小節+4小節で8小節のまとまりになります。上の段が前楽節、下の段が後楽節です。前半は主和音の上、後半は属和音の上で、最後は開いたまま次へ続きます。

前楽節と後楽節がまったく同じ形になることは少なく、終わりだけを変えた形か、後半をまるごと別の形にしたものが多くなります。

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