楽曲は音を並べただけのものではなく、秩序をもって組み立てられています。その組み立てかたを楽式といいます。まとまりのある楽想のひと区切りを楽節といい、その組み合わせかたを楽節構造といいます。
楽節構造は3つの段階でできています。
| まとまり | 長さ | 中身 |
|---|---|---|
| 動機 | 2小節 | 表現をもつ最小の単位 |
| 小楽節 | 4小節 | 動機2つ |
| 大楽節 | 8小節 | 小楽節2つ |
いちばん小さい動機は、ある表現をもつ最小の音楽的単位です。動機は曲全体の性格をあらわす主題を作る大切な音型で、ただの音型とは区別されます。動機はさらに2つの部分動機に分けられることが多いものです。
動機は2小節が基本ですが、拍子によっては2つのアクセントのまとまりとして数えます。小節の数だけで決めるものではありません。
動機を2つ合わせると小楽節になります。合わせかたは2通りです。同じ動機をくり返すか、違う動機を並べるか——くり返す場合も、そっくり同じにするほか、上下を逆にしたりします。
同じ音型を高さを変えて並べることをシークエンスといいます。小楽節の中だけでなく、曲のいろいろな場面で使われる作りかたです。
小楽節を2つ合わせると大楽節になります。前半を前楽節、後半を後楽節といい、問と答にたとえられます。前半で問い、後半で答える——8小節がひとまとまりに聞こえるのは、この関係があるからです。
前楽節と後楽節がまったく同じ形になることは少なく、終わりだけを変えた形か、後半をまるごと別の形にしたものが多くなります。