Solfe

楽語と記号 1/5

速度標語

曲の速さは、数字(♩=120)のほかに、ことばでも指示されます。多くはイタリア語です。

標語意味おおよその速さ
Largo幅広く緩やかに♩=40〜60
Adagioゆるやかに♩=56〜76
Andante歩くような速さで♩=76〜108
Moderato中くらいの速さで♩=108〜120
Allegro速く♩=120〜168
Presto急速に♩=168〜200
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 Adagio    =  60
ゆるやかに。速さは譜面の左上に標語と数字で書かれます。
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 Andante    =  90
同じ旋律を歩くような速さで。
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 Allegro    =  144
同じ旋律を速く。3つを続けて押すと、標語の違いが体で分かります。
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 Larghetto espress. 3
ショパン 夜想曲 第1番 変ロ短調 Op.9-1 の冒頭。左上に Larghetto(ラルゲット)と書かれています。

曲の途中で速さを変えるときは、もとの速さと比べて指示します。più(より多く)と meno(より少なく)を標語の前に置く形です。

指示意味
più mosso今までより速く
meno mosso今までより遅く
accelerando(accel.)だんだん速く
ritardando(rit.)だんだん遅く
a tempoもとの速さで
Tempo I(Tempo primo)最初の速さで

標語は速さだけを言っているわけではありません。Andante は「歩くような」、Allegro はもともと「陽気な」という意味のことばで、速さの数字はあとから結び付けられたものです。だからメトロノームの範囲は目安にすぎず、同じ Allegro でも曲によって実際の速さはかなり違います。数字は本によって幅があり、そもそも数字をいっさい載せない楽典の本もあります。覚えるのは語と、その遅い・速いの並びです。

標語には修飾語が付くことがあります。molto(非常に)、assai(きわめて)、poco(少し)、un poco(やや)、non troppo(〜すぎないように)。Allegro non troppo なら「速すぎないアレグロ」です。ma non troppo の ma は「しかし」で、前の指示を打ち消しすぎない、という念押しになります。

più Lento は「遅さをより多く」——つまり今までより遅くなります。più が付いたら速くなる、と覚えると逆になる組み合わせがあるので、標語そのものの意味から考えます

例題

「Largo」の意味は?

練習問題

選択肢を押すと、正解と解説が表示されます。

「Largo」の意味は?

「Larghetto」の意味は?

「Andante」の意味は?

「Adagio」の意味は?

速度標語「Moderato(モデラート)」の意味として正しいものはどれですか?

略語「a tempo」の正式名は?

「allegro」の反対語(対義語)は?

「più mosso」の意味は何ですか?

「meno mosso」の意味は?

「accelerando」はどのカテゴリの楽語ですか?

「Tempo primo」と「a tempo」の違いとして正しいものは?

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