Solfe

楽語と記号 2/5

強弱標語

音の強さもイタリア語で示します。piano(弱く)と forte(強く)が基準で、重ねるほど極端になります。

記号読み意味
pppianissimoとても弱く
ppiano弱く
mpmezzo piano少し弱く
mfmezzo forte少し強く
fforte強く
fffortissimoとても強く
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606
弱く。強さは譜面の下に書かれます。
Engraved by Verovio 6.1.0-682d606
同じ旋律を強く。2つを続けて押すと、同じ音・同じ速さで強さだけが違うのが分かります。
指示意味
crescendo(cresc.)だんだん強く
decrescendo(decresc.)だんだん弱く
diminuendo(dim.)だんだん弱く
sforzando(sf・sfz)その音を特に強く
forte piano(fp)強く出して、すぐ弱くする

p と f は3つまで重ねるのが普通で、ppp・fff まではよく見かけます。それ以上(ffff など)を書く作曲家もいますが、実際に段階として弾き分けられる範囲を超えているので、「これ以上ないほど」という意味の合図として読みます。

強弱は絶対的な音量ではありません。同じ f でも、独奏のピアノとオーケストラでは鳴っている音量がまるで違います。楽譜の強弱は「その曲・その楽器の中での相対的な位置」を示すもので、前後の強弱との差にこそ意味があります

crescendo と decrescendo は、松葉のような形の記号でも書かれます。開いていく側が強く、閉じていく側が弱くです。ことばで書くか松葉で書くかは、掛かる長さで選ばれます——長い範囲はことば、数拍なら松葉が読みやすくなります。

例題

「f」(forte)の意味は?

sf(sforzando)はその音1つを突く指示です。曲全体の強さを変えるのではなく、そこだけを強め、次の音からは前の強弱に戻ります。

fp(forte piano)は少し違います。強く出すのは頭だけで、そのあとは p が続きます——前の強弱には戻りません。強くしてから弱くするのが1つの音の中で起こるので、ピアノでは打鍵を強く、管や弦では発音のあとすぐ音量を落として保ちます。

強弱標語は、その強さで弾き始める場所に書かれます。ドビュッシーのアラベスクの冒頭は p——弱く始めて、曲が進むにつれて mp・mf と変わっていきます。標語は音符の下(ピアノなら大譜表の間)に置かれます。

Engraved by Verovio 6.1.0-682d606 Andantino con moto 4 rit. a tempo
ドビュッシー〈アラベスク第1番〉の冒頭。p で始まります。

練習問題

選択肢を押すと、正解と解説が表示されます。

強弱記号「pp(ピアニッシモ)」の意味として正しいものはどれですか?

「p」(piano)の意味は?

「f」(forte)の意味は?

略語「dim.」の正式名は?

「diminuendo」(dim.)の意味は?

「forte」の反対語(対義語)は?

「sf / sforzando」の意味は何ですか?

「フォルテピアノ(fp)」とはどのような演奏指示ですか?

接尾辞変化「piano→pianissimo」で速度/強弱はどう変わりますか?

「crescendo」はどのカテゴリの楽語ですか?

「sforzando」はどのカテゴリの楽語ですか?

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