同時に鳴らしたときに溶け合って聞こえる音程を協和音程、緊張して聞こえる音程を不協和音程といいます。この区別は好みの問題ではなく、2音の振動数の比がどれだけ単純かで決まります。
| 分類 | 音程 | 振動数の比 |
|---|---|---|
| 完全協和音程 | 完全1度 | 1:1 |
| 完全8度 | 1:2 | |
| 完全5度 | 2:3 | |
| 完全4度 | 3:4 | |
| 不完全協和音程 | 長3度・短3度 | 4:5 / 5:6 |
| 長6度・短6度 | 3:5 / 5:8 | |
| 不協和音程 | 2度・7度 | — |
| すべての増・減音程 | — |
解決とは、緊張した音が落ち着く先へ進むことをいいます。属七の和音(ソ・シ・レ・ファ)のシとファは、シが上のドへ、ファが下のミへ動くと落ち着きます——この動きが解決です。「解答する」ではなく「ほどける」に近い意味で、どこへ動くかまで含めてそう呼びます。
「不協和」は「濁っている・悪い」という意味ではありません。不協和音程は解決したがる力を持っていて、その力が音楽を前へ進めます。属七の和音が主和音へ向かうのは、中に含まれる増4度(または減5度)が解決を求めるからです。
完全協和・不完全協和という区別は、3度と6度が「協和ではあるが完全ではない」という中世以来の扱いから来ています。3度が本格的に使われるようになったのはルネサンス以降で、それまでは不協和として避けられていました。
協和・不協和の分類は、和声を学ぶときの土台になります。和音の中に不協和音程が含まれていれば、その音は次にどこへ進むべきかがだいたい決まります。属七の和音の第7音が下がって解決するのは、根音との短7度が不協和だからです。
| 音程 | 分類 | よく現れる場面 |
|---|---|---|
| 完全5度 | 完全協和 | 和音の骨組み |
| 完全4度 | 完全協和 | 転回形の上声・和声では不協和扱いも |
| 長3度・短3度 | 不完全協和 | 和音の性格を決める |
| 長6度・短6度 | 不完全協和 | 第一転回形の外声 |
| 短7度 | 不協和 | 属七の和音 |
| 増4度・減5度 | 不協和 | 属七の中心・調を決める |
| 短2度・長7度 | 不協和 | 導音のぶつかり |