和音は、読むだけでなく書いて答えることもあります。与えられた音を根音・第3音・第5音のどれとみなすかが指定されるので、まずそこから根音を割り出します。
指定された和音を書く
与えられた音が何番目の音かを読みます。「第3音とする」なら、その音の3度下が根音です。第7音を与えられることもあり、そのときは7度下が根音になります。
根音から、指定された種類のとおりに3度を積みます。増三和音なら長3度を2つ、減三和音なら短3度を2つ。七の和音なら4つ目の音まで積みます。
指定された転回形になるよう並べ替えます。基本形なら根音、第一転回形なら第3音、第二転回形なら第5音が最低音です。七の和音では、第7音を最低音に置く第三転回形もあります。
例題
与えられた音を根音とする短三和音を、基本形でヘ音譜表に書きなさい
答えを見る
F3を根音とする短三和音は F3 - A♭3 - C4 です。与えられた F3 が根音にあたります。
与えられた音は動かしません。それを含む和音を作るのが課題なので、書き上げた和音の中に必ずその音が残っているかを最後に確かめます。
譜表も指定されます。ヘ音譜表・アルト譜表・テノール譜表・ソプラノ譜表で書く課題が多いのは、実際の楽譜で低音や中音域を読む力を試すためです。音部記号が変われば同じ線でも音が変わるので、書き始める前にどの線が何の音かを確かめます。
変化記号は音符の左に書きます。調号は書きません——課題はその和音そのものを問うているので、臨時記号だけで示します。
和音の音を、上からソプラノ・アルト・テノール・バスの4つの声部に振り分けて書く形を四声体といいます。和声の教科書や入試の聴音で扱われる書き方で、同じ和音でもどの声部にどの音を置くかで響きが変わります。